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Posted by おてもやん at

2012年10月17日

男には牛に触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある


内装工事がいよいよ今週末に終わる予定で、開店準備もいよいよラストスパートに入ります。

そんなバタバタしている中、店長をひとり残して…




コイツに会いに行ってきました!!










熊本が誇るヘルシー牛、あか牛さんです!!

阿蘇市波野にある岩下牧場さんにお邪魔して、あか牛について色々とレクチャーを受けてきました。







さっそく試食(笑)。



あか牛だけではなく、こちらで採れた椎茸、産山の高冷地栽培キャベツなど地元の「うまかもん」をたくさんご馳走になりました。






さて、このあか牛



みなさんご家庭で食べられたことがありますか??

もしくは近所のスーパーに売っていますか??


私の周りの人に聞いても、ほとんど「ない」という返事…。


生産農家さんが県外に売込みに行かれている様子や、有名なフランス人のシェフが視察されたとか、わりと頻繁に新聞記事やニュースで見かけるのですが、熊本に住んでいる私達が何故普段食べることがないのか本当に不思議に思っていました。








よく「熊本はPRが下手だ」と言われますが本当にそうでしょうか??


この方もよくがんばっておられます(笑)


食材を探し回っている時、私はいつも「熊本は広い!」と痛感します。

11ある各地域は独自の生活圏を形成しており、それぞれの風土に育てられたそれぞれの豊富な食材があります。

それらをひとまとめにして「熊本のうまかもん」としてPRするのはとても難しいことではないでしょうか??

各地域ごとの様々な背景や物語、そこに暮らす人達の顔が見えてこなければ頑張ってPRしてもその魅力は半減すると思われます。

関係者各位、ご検討のほどよろしくお願いします(笑)。





ひとつサイトをご紹介します。

■草うしのお話。(大丸松坂屋百貨店)


「草うし」って簡単にいうとあか牛のことですが、餌や飼育について厳しく基準を定めたブランド名称で、阿蘇産山村の「上田尻牧野組合」と百貨店大手「大丸」との共同開発だそうです。

読み方は「かみたじり、ぼくや、くみあい」であって「うえだ、しり、まきのぐみ、ごう」ではありませんよ!店長!(笑)

ちなみに私が今日訪問させて頂いた岩下牧場さんで育てられた子牛もこの組合で肥育されています!!


このリンクを読まれた奥さん!!

今日は「あか牛」でお料理したくなりましたでしょ??


熊本に住む多くの人がもっとあか牛について理解を深め、日常的に食べられるようになれば、県外へPRしに行かなくても口コミで十分伝わると思います。



CARA a CARAでのあか牛メニューを是非お楽しみに!!







最後におまけ。



天然パーマに悪い奴はいない









  


Posted by KSK at 02:29Comments(0)開店前の雑記

2012年10月13日

想像力は人間の武器であるが妄想力についてはよくわからない

みなさん、熊本市ってアジアで唯一のフェアトレードの町って知ってました??

「フェアトレードって美味いの??」

というワンパクでもいいからといって逞しく育ち過ぎたあなたにザックリ説明します(笑)。


フェアトレードで扱われる主な品目としてコーヒー、バナナ、カカオなどの食品、手工芸品、衣服、サッカーボールなど。

これらの生産に携わる人達は過酷な労働環境の中、生産や生活に十分な利益を得られずに苦しい生活を強いられています。

子供達は学校にも行けずに仕事をせざる得ない、その貧困が「児童労働」の温床になっている訳です。


そこで、生産者の持続可能な生産と生活を支えるために価格を公正に設定し、みんなで継続的な購入をしていこう!という活動がフェアトレード。



チョコレートを食べながらコーヒーを飲む、サッカー好きな私にはどうにも放っておけません!!(笑)




ここに少し運命的な出会いがありました。

そのように私が勝手に思っているだけかも知れませんが(笑)。



店でどういったコーヒーを出そうかと色々調べていると、とても私の好奇心をそそる会社を見つけました。

■株式会社ナチュラルコーヒー


そして何と!それが熊本にあると知った時にはビビビの「ビ」くらいきました(笑)。





その数日後。


本屋の料理コーナーで物色している時に目に止まったのがコレ

■コーヒーを通して見たフェアトレード - スリランカ山岳地帯を行く



何と何と!!著者紹介のところをみると




「1994年、有機無農薬コーヒーの輸入販売を行う(株)ナチュラルコーヒーを設立」


これはもう「ビ」がいくつあっても足らないでしょ(笑)


早速、アポイントを取って清田会長にお会いさせて頂きました!!


ブラジルやスリランカでの面白いお話や、コーヒーについてわかりやすく造詣の深い話はとても勉強になりましたし、突然押しかけてきた胡散臭い(笑)私の話もとても丁寧に聞いて頂けました。

会長が著書にも書かれている話で、ブラジルの農家の人から言われたとても印象深い話がありました。
店長が本を返さないので私が覚えてる感じで書きます(笑)。


「これまでの人達(バイヤー)はニューヨークやロンドンで数字をいじっているだけでここに来た試しがない。」

「しかしあなたは違った!!CARA a CARAだよ!!」


会長はこの素晴らしい言葉をコーヒー豆のブランド名にされました。





パクってませんってば(笑)。

ちゃんと私の取り組みたいことをお話させて頂き、その上で屋号に使わせてくださいとお願いしました。

快く認めて頂いた上に、このコーヒー袋まで使わせて頂けます!!



1杯のコーヒーを

どんな人達が作っているんだろうかと

その顔を思い浮かべながら飲むのも

楽しい時間の過ごし方だと思います。

  


Posted by KSK at 00:54Comments(0)開店前の雑記

2012年10月06日

尖ったエビとユルいパンダどっちがいいのかを決めるのは自分次第

「CARA a CARA」というお店の名前は「顔と顔」「向かい合って」という意味なのですが、それは

「作り手が食べる人のことを想いながら作物を育て」

「食べる人は作り手のことを想いながら料理を食べる」

今よりもっとそういう風になれば食にまつわる様々なことがよくなっていくはず、という願いから名づけました。

その間を担う者として、私なりに責任を負って取り組みたいことがいくつかありますが、今日はその内のひとつ「食品添加物」について書きたいと思います。




「何だこの魚のエサは?」という方に少し説明をしておきます。

若い人はあまり知りませんので(笑)。


キムチの旨味のベースに使われるもので、獲れたてのアミエビを塩漬けにした「漬けアミ」です。

熊本ではそのままごはんのおかずにして食べたり、焼酎のツマミにしたりと郷土料理になっているのではないでしょうか。



スーパーの鮮魚部で私が丁稚していた頃のお話です。

ある日、チーフが一斗缶に入った漬けアミを市場から買ってきました。

この頃の私は市場から届く毎日違った魚介類が楽しみでしょうがなく、初めて見るものは「勉強のため」という大義名分でよく試食させてもらっていました。

当然、この漬けアミも頂いたのですが…



口に入れた瞬間涙目で吐き出しました!!

一斗缶のものは塩辛く水にさらさないと商品として出せない、と試食を勧めてくれたチーフが大笑いしていました(笑)。



水でさらして1時間後、仕切りなおして試食させてもらいましたが、先程には劣るとはいえこれまた塩辛い。



その旨をチーフに報告すると

「味の素ぶち込め!」と…


私は言われるがまま約18キロある漬けアミに1キロの味の素を混ぜ込みました。




するとどうでしょう!!

塩のトゲトゲしい刺激がなくなって普通に食べられる様になったのです!!




味の素っていったい…何なんでしょうか!?




パンダですか…?



世間では「うま味調味料」と言います。

加工食品の原材料名には「調味料(アミノ酸等)」と書いてあります。

正式名称は「グルタミン酸ナトリウム」とか「グルタミン酸ソーダ」といいます。

私は略して「グルソー」と呼んでいますが「ぐるぐる倉庫」とは関係ありません(笑)。



コレがたくさん使われていると思われるスナック菓子やインスタント麺などには舌で認識している以上の塩が含まれているということですね。

またスーパーに行くと、加工食品の中でコレが入っていない商品を探すのが難しいくらい頻繁に使われていますし、外食では使っていないところが珍しいのではないでしょうか??


現在日本で使用が認められている食品添加物の種類



これらの添加物で直接的な健康被害は報告されていないようですが、「食品添加物 危険性」で検索して色々読んでみると恐ろしくなります。



実際のところ、どうなんでしょうか??

摂取量の問題もありますが、私にはわかりません。

しかし


CARA a CARAでは熊本の豊かな風土で育った素晴らしい食材を、そのままの美味しいさで味わって頂きたいので、調理に使うすべてのものに不必要な食品添加物が入っているものは使いません。


「不必要」ってまた曖昧ですね(笑)。

とうふを固める凝固剤「にがり」は昔から使われているものですし、とうふを作るのに欠かせないものです。

他の多くの添加物の目的が「見た目をよくするため」「日持ちさせるため」「旨味を与えるため」など素材の悪さ誤魔化すための理由とは全く違います。


シンプルにまとめますと

食べる人の顔を思い出して、それが作り手に伝わるように食材を選びます。

作り手の顔を思い出して、それが食べる人に伝わるように調理したいと考えています。





あ~早く店開けたい(笑)。
  


Posted by KSK at 19:33Comments(0)開店前の雑記

2012年10月05日

職人さん


昨日から本格的に工事に入りました!!

何か吹き出しを付けてセリフを入れたくなる画ですが(笑)、若手を見守る親方の図です。


何やらあっという間に色々作られて行きます。


何の仕事でもそうですが腕が良い人ほど力が抜けていて、飄々とこなしていきます。

無駄のない素晴らしい仕事。

勉強になります!!  


Posted by KSK at 00:31Comments(0)開店前の雑記

2012年10月02日

店鋪


今日から工事に入ります。

さてさて

ここからどうなるのでしょうか??






  


Posted by KSK at 12:42Comments(0)開店前の雑記

2012年09月29日

県産品に関心が低い??

こんばんは。


最初のエントリーは、事業計画書に書いたものそのまんまだったんで、何やら各所で「文章がカタい」「らしくない」「ゴーストライターがいるはず」などと囁かれているようですね。

ということで前回の続きの内容を、頑張ってユルめに書いてみます(笑)。


前回少し触れました、熊本に惚れ込んだからこそ感じる「食に関するもどかしさ」についてなのですが

みなさんこの魚をご存知でしょうか??



熊本ではハンタ、正式には苛魚(イラ)といいまして、煮てよし(煮付、鍋、ブイヤベース)、焼いてよし(ムニエル、ポワレ、西京焼き)、揚げてよし、鮮度がいいなら刺身もよし、と本当に素晴らしい魚なんです!!

しかし、見た目のカラフルさと、身にまとわりつくネバネバ、そして少し間抜けなお顔(笑)などが原因かどうかは分かりませんが、水揚げされる割にはスーパーには滅多に並びません。

で、多くの人が何を買っているかというと、煮付けに「グリーンランド産カラスガレイ」、ムニエルに「アラスカ産赤魚」、唐揚げに「アメリカ産トロカレイ(アブラカレイ)」、刺身に「チリ産トラウトサーモン」…。

何で美味しい魚が獲れる土地なのに、遠い国からわざわざしかも脂がのっただけの美味しくない魚を持って来て食べてるんでしょうか??



もう一つは、コレが嫌いという人に会ったことがありません。



全国で和歌山、愛媛、静岡に次いで、熊本県が収穫量の多いみかんです。

しかも熊本のみかんは上記3県と比べても遜色が無い、というかむしろ美味い!!


 な の に …

なぜ熊本のコンビニに売ってあるのはジューシーではなくポンジュースなのでしょうか??

もっと言えば、バーや居酒屋で売られているのはなぜカシス「オレンジ」なのでしょうか??

栽培されていない都道府県ならわかりますが…。


で、みかん農家の人に話を聞くと、出荷できない「見た目は悪いが味は美味い」みかんは二束三文で農協に出すか、切り落としたまま廃棄するそうです。

もう、いったい何がどうなってるのかわかりませんよ!!JA熊本果実連さん!!


そこで、少し面白いことを考え付きました。

熊本の飲食店の大半がオレンジの代わりにみかんを使ったならどうなるでしょうか??

他県から来た人がまず驚くでしょう。そして地元に帰ってから周りの人に言うんですよ。

「熊本でカンパリオレンジ頼んだら、みかんジュースで出てきたんよ!しかも美味かった!!」

聞いた人は熊本県、そして熊本のみかんに絶対興味を持つはず、秘密のケンミンSHOWネタですね(笑)。

それが多くの人に認知される様になれば、県外に出荷されたみかんの価格も上がると思われます。

ムダがなくなり、生産者の所得が上がり、みんなは美味しくて安心なものを消費できる。


誰も損しないのではないでしょうか??


実際やるとなると色々難しいことが多いかとは思いますが、チャレンジする価値は絶対にあると思います。

私の小さいお店「CARA a CARA」からまず一歩、やっていきたいと考えています!!


店名の「CARA a CARA」はポルトガル語で「顔と顔」「向かい合って」という意味なのですが、このコンセプトを既に実現させている素晴らしいお店(会社)があります。


■株式会社 魚勢



「健軍の森」兄弟!素敵過ぎます(笑)


左のヒロさん専務は「ハンタ」を売らせりゃ恐らく日本一の魚屋さんです。

■ヒロさんの「みんなの魚屋さんのブログ」





みなさん!!地元の美味しい魚、果物をいっぱい食べましょう!!
  


Posted by KSK at 01:55Comments(0)開店前の雑記

2012年09月28日

大好きな熊本に恩返しがしたい


私は生まれ育った関西を離れ、ここ熊本に来て12年になります。


スーパーの鮮魚店、田崎市場の卸売業、天明のナス栽培農園と、食品が生産者から消費者へ届けられるまでの様々な仕事に従事してきました。

そこで感じた事は、豊富な地下水から育つ「新鮮でおいしい食材」が揃う熊本の素晴らしさでした。


また、趣味のサッカー好きが高じてロアッソ熊本のサポーター団体代表を務めさせて頂き、そこで関わる多くの人達から、あたたかく人情味のある県民性を知る事が出来ました。

この熊本の地で子供を育てられる事に喜びを感じて日々生活しています。


しかし、そんなふうに熊本に惚れ込んだからこそ、もどかしさを感じる点も多く出てきました。

特に仕事で携わってきた「食」に関して子を育てる親の立場からも、見過ごせない様々な点に気づかされます。


そこで、県外から来た私だからこそ、新たな視点を持ってそれらの問題解消に貢献できないだろうか?

そうすることで、私に幸せを与えてくれている熊本に恩返しができるのではないか?


そんな想いから、このお店を始めようと考えました。  


Posted by KSK at 00:42Comments(0)開店前の雑記